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園長からのご挨拶

2016.02.01

【暁星園の四十年、移転新築から一年に思う】

 暁星園は1976年(昭和51年)2月1日に創立され、今年 開設40周年を迎えました。38年目の2014年(平成26年)10月、東仙台六丁目に新築の建物が完成し、1ヶ月間の移転準備の後、12月1日に旧暁星園の入居者皆さんが一緒に引越しをして、新しい全室個室ユニット型の施設として再スタートしました。
 暁星園は、仙台市で一番古い特別養護老人ホームでしたが、開設当時からの歴史を振り返るとき、改めて今日の暁星園を培って下さった方々を忘れることはできません。
 その中でも、安養寺の土地を寄贈して下さった佐藤勝雄氏と、昭和40年代後半、寝たきり老人対策の必要性が社会問題化していた時に特別養護老人ホームを創設された本間重治神父(当時の法人常務理事)、そして本間神父と共に二人三脚で歩んで下さった嘱託医の星安治郎先生の故人3人。暁星園を常にご指導ご支援いただいた宮城県、仙台市当局の皆様、地域の団体や個人、暁星園後援会、ボランティアの団体や個人の皆様、設立母体のカトリック仙台司教区、カトリック教会と修道会、スペルマン病院をはじめ、地域の医療機関の皆様、そして歴代の役員・職員と、何よりも暁星園を信頼して人生の最終章の身を委ねていただいた入居者とご家族の皆様…。
 5年前、あの東日本大震災の時は、食料や飲料水が底をつき始める頃に全国各地から救援物資や食料が届いて、何度となく助けていただきました。つくづく人としての思いやりの心が身に沁みました。数え尽くせないほど実に多くの皆様のお力添えがあって、今日の暁星園の礎が築かれたものと、これまで暁星園を支えていただいた皆様に心から感謝申し上げます。

暁星園創立の精神とこれから

 10年前、暁星園30周年の時の広報紙記念号に、カトリック仙台司教区の平賀徹夫司教様がお祝いの一文を寄せてくださいましたが、その中で、次のようなお話がありました。
 「親しい友人の神父が、聖書の話を頼まれてある特養ホームに行ったときのこと、入所しているご老人の介護をしている職員に『重くて抱くのは大変でしょう』と言ったら、その職員は『私はお年寄りの体を抱いているのではありません。お年寄りの命を抱いているのです』と言ったというのです。『そうなんだよな、抱いているのは命なんだよな』と、本当に感動したという面持ちで話してくれました。」
  創設者の本間神父がよく言っていたイエスの言葉「はっきり言っておく。わたしの兄弟であるこの最も小さい者の一人にしたのは、わたしにしてくれたことなのである」(マタイ25・40)。この聖書のことばを職員皆が心に刻み、制度だけでは補えない、高齢者に対する愛情、人と人としての心のつながり、代々受け継がれてきたキリスト教の創立の精神に常に立ち返ることが、暁星園の原点・使命を確認することになるでしょう。暁星園は、「どんな状況に置かれた人でも一人一人を大切にする」というカトリック法人の基本理念で愛を実践する場です。
 建物・設備というハード面が新しくなり施設規模が2倍以上になっても、一人一人を大切にする、命を大切にするという暁星園の原点は、決して変わるものではありません。ターミナルケア・パストラルケアに代表されるカトリック施設としての伝統の更なる飛躍を目指していきたいと思いますので、皆様方のご指導ご支援を賜りますようよろしくお願いいたします。

                   2016年(平成28年)2月1日
                   社会福祉法人カトリック児童福祉会  常務理事         
                   特 別 養 護 老 人 ホ ー ム 暁 星 園    園  長 菊 地 昭 三

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